旅も終盤。もはや湯治と食べるだけのだらだらコースとなる。
起床するとやっぱり曇り。残念。それでも朝風呂へいく。男女入れ替えになっているがほぼ造りは同じ。少し湖の見える角度が変わる。
船が出ていくのをじーっと眺めているうちにおなかがぐう、という。あんなに食べたというのに!!
部屋に戻るとだんさんがお風呂に行っていたので、昨日売店で買ったノンアルコールのゆずサワーテイストを飲んでみる。なるほど、柚子。
朝食はまたビュッフェ。朝は席は自由。まだ空いていて、4人掛けの大きいところいいかな…と迷っていると「どうぞせっかくなので窓際へ」とすすめてくれる。ありがとー。
また冷菜コーナーであれこれ取り、頼むとガーーーとつぶしてくれる林檎ジュースをとり、野菜やらヨーグルトやらもりもり食べる。
さらに朝は塩ラーメン作りますと夕べの中華の人が叫ぶのでまた行ってしまう。今朝はこれに自家製海老ラー油をかけることになって、まあ、これがまあ、おいしい。
デザートにソルダムという中が真っ赤なプラムの仲間を食べる。恐ろしいほど赤い。そして甘い。
食後、フロントに寄ってセロテープを貸してもらう。セイコーマートでドリンクを買うと券をくれてこれを10枚ためて台紙に張ると1本サービスしてもらえるキャンペーンがあって10日いれば溜まるだろうということで集めていた。フロントでぺたぺたと貼らせてもらう。ありがと。
少し天気が回復してきたがたまにぱらぱらとくる。チェックアウトの11時ごろまでのんびりして出発。伊達市内へ向かう。
途中壮瞥情報館でメロンを実家に送る。今日取れたやつじゃなくていいのでこの値段のメロンの入荷はあるか、東京に送りたいというと慣れないアルバイトさんにやり方を教えながらの対応。がんばれ、誰でも初めてはある。けっこう時間がかかったが無事発送。ちなみに北紅キングメロンというのが届いたそうで、赤肉メロンのこんなにさっぱりした甘さのは初めてだと母が言っていた。
伊達和さびという回転寿司に11時ごろ到着。11時半開店なのだが混むので用心して来たらさすがに平日だしまだ並んでいない。隣のシマムラに行ってぷらぷらする。考えてみればこの時間に荷物整理をしてしまえばよかったのだがお寿司のことしか考えられなくなっていた。
11時15分頃から並んでいると人がやってくる。25分ごろに開けてくれて機械で受付をする。001の番号。へへへ。張り切ってきてしまいました。
ここは回転もしているがメモに書いて渡せば握ってくれる。お勧めから選んだり、どうしても食べたかったすじこなどを頼んだりしてそこそこの皿数で失礼する。
活だこがいつまでも噛んでいたくなる歯ごたえだった。噛むたび出汁みたいなのが出てきてずっと噛んでいた。〆はトロタク巻。
雨が激しくなってくる。登別に13時に到着。登別のシンボル、鬼の像もこのありさま。
時代村に行こうと話していたがこの雨では、ということになりドライブして14時のチェックインまでの時間をつぶすことに。クッタラ湖へ上がっていく観光道路というのがあるのでそこを雨の中走ってみる。
日和山展望台につくと数台車がいた。少し小ぶりになったのでこの隙に荷物整理。今夜宿に持って入るものをまとめる。日和山の眺めは地獄といわれる源泉の煙なのか、霧なのか分からなかったがとにかくもくもくしていた。
今日は奮発も奮発、野口観光最高峰の望楼シリーズに宿泊。望楼野口登別。
温泉街からけっこう離れた高台にある。入り口もよくわからないが駐車場かな?というところに車を入れたところすうっとどこからかスタッフが現れ忍者かと思ってしまった。カメラで見てるんだろうけど。
このままここにとめていいとのことなので車を入れ荷物を運んでもらう。真っ黒な自動ドアが開くと和モダンそのままといった内装の通路。そしてロビー。はああ、すごいですなあ。
ドナンシェというドーナツ+フィナンシェのお菓子で休憩、チェックイン。
ロビーの他にラウンジがあってえらく広い。ここのドリンクはご自由にとのこと。そしてまたなぜか分からないが少し広めのお部屋になりましたと。早期予約でけっこうお得になっていたのにありがたや。1075号室。
ここは全部屋に温泉がついている。もうどうしたらいいのか分からないほど広い。うちより広い。部屋をうろうろする。大きなクローゼットは2週間分くらい服がおけそうだ。
お部屋にもサービスのドリンクがいろいろある。あっこれは山翠楼で見た野口観光のコーヒー…。今回は豆が用意されていてグラインダーが置いてあった。
冷蔵庫にはビールもあったが私がアルコールを飲まないと言っていたのでなにか変えましょうかと言ってくれて、1本だけオレンジジュースに変えてもらった。
アメニティも着替えも充実。
部屋のお風呂でどんぶらこ。17時からエステの予約もとれた。脚のマッサージしたい。
鍵が2本あるので各々好きなようにお風呂に。大浴場はまたこれモダンで黒を基調にしている。12歳以下は泊まれない大人の宿なのでもちろん安全には配慮してあるけど子供には向かない調度品と造りになっていて随所にこだわりが。内風呂に続いて内庭のついている露天もあり、これは立地上オープンとはいかないが空が見えてじいっと座っているにはちょうどいい。
堪能して部屋に戻る途中ラウンジに寄って謎の漆黒の液体を飲んでみたらアイスコーヒーだった。おいひい。
野口文庫という図書コーナーもあったのでのぞいてみる。土方さんつながりで札幌で「燃えよ剣」を買ってもらって課題図書はあるのだが、宮尾登美子さんの「篤姫」があったのでこれの単行本を借りる。帳面に借りましたの記録をつけて部屋に戻る。
少し休んでエステへ。なんだかんだとアロマの高いコースにしてしまった。だんさん散財ありがとうございます。
施術の途中で二人とも肩がひどいので10分延長で肩を集中的にやってもらう。私なぞ、もうひどすぎて担当のお姉さんが苦笑していた。うん自分でも苦笑します…。
ぽややーんと部屋にもどってごろごろ篤姫を読み始めたところで19時の晩御飯になる。2階が全部個室レストランになっていて、お部屋に案内してもらうと外の見える大きな窓のある掘りごたつ席。
これお給仕大変なんじゃないの?というほどの広さ。そこへしずしずと1品ずつもってきてくださるんである。
夏のお献立。食前酒は湖水。
ノンアルコールのオリジナルカクテルも充実していて私は湖っぽいのを選んでみた。さあスタート~。
大人の宿ですと言い切っているのですがすがしいほど、凝った味付けと素材選び。
先付けは噴火湾のあいなめ。前菜も絵のよう。伊達鶏のマリネがちょうどよい酸味。そんな中早くも2杯目に。ベリーのソーダ。
このカトラリーがちょっとおもしろくて、ちょっと使いづらい。そこを使いこなせての大人ということか。お椀はトウモロコシ冷製すりながし。
お造里。立体を使った盛り付け。昼間もさんざん魚を食べているがこんな風に演出されるとまた別の味わい。あっという間に平らげる。
お皿もこれは子供がいたらあかんよねというような重いものや繊細なあしらいを存分に。スポイトのように吸い上げる醤油さしも面白かった。
あったかい中皿はソイ。これも噴火湾。ビールも進む。
お肉は平取牛ひれ肉。バッテンの皿とは、初めて見た。いやおいしいよね。絶対おいしいよね。おいしかったね…。
冷たい煮トマトとおそうめん。つるつる。そうめんの部分は湖に浮かぶ船だね。優雅~。
酢の物はオホーツク産ホタテ貝とヤングコーン。ヤングコーンがこんなに上品に…。
釜で炊いたゆめぴりかとおつけもの、厚岸産花咲ガニの鉄砲汁!味噌汁が!花咲ガニ!
結局最後の白いご飯のときには苦しくなっちゃったんだけどおいしく食べられる分量。
デザートはメロンのアイス、パンナコッタはバラ味、グリオッティーヌというチェリーのムース、抹茶と柚子のチョコレートケーキ。パンナコッタはバラの香りが濃厚、抹茶は半端な抹茶ではないまさに抹茶だった。色も迫力ある。
ごちそうさまでございました~。
部屋に戻るとだんさんは即沈没、私もしばし眠る。夜中に目が覚めて部屋のお風呂に入り、篤姫を読み始める。夢中になって読んでいると空が白んできて下巻に入ったあたりで完全に朝になってしまった。
0コメント