2017年北近畿2日目その2

宿で荷物を引き取り天橋立駅から今日もまた丹後鉄道に乗る。駅前でボンネットバスに遭遇。駅のポスターがどれもかっこよかった。

1時間ちょいゆられて豊岡に。

コウノトリ推しの街なので、駅舎もこれはコウノトリ風?交番やバス停のあたりは瓦屋根の建物で統一していた。

コインロッカーに荷物をいれ、駅にくっついている小さな観光案内所にいってみる。明日、豊岡と出石に行くつもりだというといろいろ教えてくれた。

コインロッカーが少なかったので聞いてみると有料で預かってくれるそうだ。安心。

1時間ほど乗り継ぎに時間があるので少し街を歩いてみる。カバンストリートは明日にとっておいて、アーケードを歩くと歴史的建造物もあった。 

市役所もなかなかに立派。マンホールはもちろんコウノトリ。

駅に戻り明日出石にでるバスの時間を確認。20分ほどだが予約しておいた特急に乗る。

城崎温泉の隣の駅、玄武洞のあたりで車内アナウンス。思わず写真を撮った。 

城崎温泉到着~。駅舎、レトロ風情を醸し出しつつも、きれい。カニのポスターが目を引く。冬じゃないからなあ…。

駅前には各旅館が奉納した下駄が並び、飲泉があり、コウノトリが外湯の屋根にいて、いい風情。

しかし人がいっぱいいるのう!この柳と石橋、思った通りだけど思った以上に人が多い。車も多くて柳の下で渋滞していた。

宿は駅から川を渡ったところにある、川沿いのいちだや。部屋は食卓のほか奥の方にベッドを入れていてリニューアルした作り。洗面所もトイレもきれいだった。夕食朝食ともに部屋食。

宿のお風呂は貸切湯二つのみということで、明日の朝風呂を早速予約。夜の時間帯になると予約なしで空いている時間に入ってOKとのこと。

チェックインして一休み後16時過ぎから外湯巡りに出掛ける。どこも混雑の札が出ていてさすがの連休。

石橋はいくつもあって、写真撮影スポットになっていた。

下駄になれてないから温泉寺は手前で頭を下げて勘弁してもらった。

 一番奥にある、鴻の湯へまず行ってみた。宿でもらったカードをピッと入り口の機械に当てると入場OK。城崎温泉に泊まればどこの外湯でも無料で入れるシステム。

混雑中の札がでていたが確かに混雑。でもお風呂に入ってしまえば広いのでなんてことはないのだが、あっちい。いい湯です。

宿の下駄を玄関脱ぎ捨てでよいといわれ、さっと片付けてくれ、でるときは浴衣を見て宿の下駄をだしてくれるのであった。この混雑時の下足番システム、すごい、と思っていたら鴻の湯だけでなく他の外湯でもそういうシステムになっていた。

車と人をかきわけかきわけ、戻りながら御所の湯。お風呂は広いが脱衣所が大混雑でやや疲れる。これはまたすいているときに来なければならぬ。 


御所の湯はなかなかの構えであったが、中に入ると待合の天井は折り上げの格子天井でお寺みたい。そしてこの障壁画。すごい。

一方お風呂は天井から壁まで木と大きなガラスを組み込んだ、まるで外にいるようなつくりになっていて、露天はお湯が滝のように一段二段と落ちてくるのであった。

このあと一の湯へ。私は湯あたりっぽくなって待合で休んでいたが、だんさんは洞窟風呂を堪能した様子。

宿の数軒隣が地蔵湯で夜も朝も来れそうな距離だったがやはりそこまでは巡れず、2泊くらいしないと外湯巡りは完成しないと悟った。

飛び出し注意がコウノトリ。

ま、散策とお風呂の合間にこれもやりますよねえ。

土産物屋をのぞくのも楽しいが、この混雑…イメージと違う~。

温泉街で買ったもの。おしゃれおせんべいと、だんじり太鼓。だんじり太鼓と同じようなお菓子で独鈷水と名乗っていたお菓子があってそれを買って会社で配った。黒糖の皮の中にあんこぎっちりっていう感じだけどさすが城崎、味が上品なのであった。おしゃれせんべいはなんだかいろいろおしゃれで戸惑う。


16時過ぎからうろうろして、17時40分には部屋に戻ったのだが既に夕食が用意されていてさっさとスタート。カンパーイ。

海の幸が並ぶ。今日もホタルイカに海老にタイに、豪華!

エッ、カニ?!と驚いてしまった。やはり城崎ではカニを出さないわけにいかないそうなのだ。旬ではないがそのぶん柔らかいとのこと。紅ズワイガニ。

さわやか茶そば。おつゆをかけていただきます。ぺろり。

八鹿豚の豆乳鍋。兵庫県のブランド豚で基本的に但馬の地域でしか食べられないと聞いていたのでうれしかった。生産量がとても少ないそうだ。一見すると牛肉みたいなサシがはいっていた。これは牛に勝つ豚だ。と思ったので帰って調べたら少ないどころか1軒しかやっておらず、おいしいケーキの切れ端を食べさせたり夏はシャワーミストを導入したりとそれはそれは手をかけている豚さんなのだった。

但馬牛もまけていられないです。ローストビーフになって登場。きれいなお肉はやっぱりおいしい。ぱっととろけないところがまたおいしい。

魚のすり身でつくったお饅頭にはふかひれの餡、グラタンはでっかいホタテがごろりと。さといもの影に主役の但馬牛バラ肉とろとろ煮。ほんとにとろとろだよこりゃ。

〆はこだわりのお茶漬けとおしながきにあったが、特にどこがこだわりか説明はなく鮭茶漬けだった。昨日のへしこ茶漬けが衝撃的すぎた。デザートはアイスと抹茶餡のひんやりお餅。

ものすごいスピードで進み、20時過ぎには食事終わり。外湯が23時までなので22時まで休んで近くの地蔵湯にいこうかと話していたが結局ダウン。私は一人で地蔵湯にいこうかと思ったが、下まで降りるのすら面倒くさくなってしまい、宿のお風呂に行ってみたら空いていたので鍵をかけて入った。

夜はびっくりするほど、通りが急に静かになる。18時くらいから20時くらいまで商店街は灯りを落とすのだそうだ。ほとんどの宿ではこの時間が夕食。日帰り入浴の人は帰ってしまう、ということみたい。

 あとで知ったところによれば城崎温泉は外湯が宿のお風呂、川沿いの道が廊下、各旅館が部屋、という考え方で町全体でひとつの温泉宿、というコンセプトなんだそうだ。なので大正の大地震のあと、復興のときに内湯を作った旅館に非難集中したとか。内湯の大きさを制限して大浴場を宿に造れないことにして、外湯文化を守ったことがわかった。それで家族風呂はあるけど広いお風呂が宿にないんだな。 


 外湯がたくさんあるので源泉が違うのか?と思ったらどこも表示を見るといろんな源泉がブレンドされていて、あれ??で、調べたら昔はおのおのの源泉だったのだが今は一か所にあつめてブレンド後、各湯船に配湯されているそうで、湯の質はどこも同じとのことだった。外湯はそれぞれの外観や内装やお風呂の種類で違いを出して勝負しているのか。なるへそー。

できれば次はもうちょっと空いてるときに。浴衣で歩き回るには今回の気候はちょうどよかったなあ。冬はどうするんだろ、この冬はすんごい雪だったと聞いたが…。長靴??


2日目の移動はこうでした。オレンジの線。

ニッポンの旅

とにかく国内しか旅行しない主義。 城と温泉があればふらふらと、テリアのぬいぐるみを連れて出かけます。 以前の記録はこちら。 http://88782276.at.webry.info/