だいぶ前に話が戻りますが、母と神戸に行った。
母の妹といとこの、謎の集まり「いとこ会」ミッション付。仕事より大変なミッション。
計画を聞かされたのが10月13日、出発は10月29日。とにかく休みを取り、あれこれやって新幹線に無事乗った。
ホテルが一番頭が痛くて、レストランはオークラにしたので1泊目も2泊目もオークラにしたかったのだが2泊目はなにやらの学会とぶつかっていて7万もする部屋しかない。ううーんとうなっていたらだんさんが「新しく三宮にホテルが出来ている」と教えてくれた。そこだ!!
出発。東海道新幹線。富士山~。
海側の、オークラに泊まった。ここで明日昼食会をするのである。豪華。
チェックイン後、少し休んでホテルのシャトルバスでにしむら珈琲へ。ケーキを半分こ、ブルーマウンテンを飲んでにやにやする。
三宮から元町の高架下をぷらぷら。思わずリバティのプリント布買ってしまった。
手土産はいらないんだと言っていたが、結局モンロワールというチョコレート屋で明日お持たせするお菓子を買い、大丸をうろうろ。私は大丸でポーチを買ってもらった。おほほ。役得。
夕飯は順徳と決めていたので大丸前から電話したら早い時間だったのでOKだった。店近くには必ず猫がいる。毎度違う猫だが必ず猫に会うことになっている。
順徳には何度も来ているが前菜盛り合わせは初めて。こんなに豪華だとは。
順徳といえばレモンチキン。からっと揚げた薄い鶏肉に酸味のきいたレモンソースがかかってこれまた大変けっこうなもの。
他に青菜炒め、ご飯を食べて終了。
まだやっていた雑貨屋さんをのぞいてぷらぷらしてまたホテルのバスで戻る。ドリンク券をもらっていたので、ラウンジでレモンスカッシュを飲んで本日終了。
部屋から見る夜景もきれいだった。
朝食はルームサービス。ミニマムなセットだった。優雅な気分でたっぷり紅茶やコーヒーも飲む。
食後、お庭を散策。
晴れたなあ~!
お庭の手入れをしていた人と母がながながとしゃべっていた。ここも改築するんだとかなんとか。
部屋で少し休んで、荷造りして、着替える。母の妹1を妹2夫婦が大阪から車で連れてきてくれた。相当早くついたので部屋に呼んだが、飲み物とかなにもかもなくなってて、叔父さんにコーヒー飲ませてあげられなかったのが失敗だった。運転してきてたのに。
叔母二人に高層階からの風景を見せたりしているうちに時間になるが、この間にヘアブラシをワンコ用に持って帰りたいとか、これは私が欲しいとかアメニティが大人気になったり、母がちょっと見てくると部屋を出て行ってしまったり、ポーターが荷物を取りに来てくれたりとなんだか一人でくるくるしたのであった。姉がいれば手分けできるのだが、あいにく今回は単独ミッション。
集合時間になりみんなでロビーに降りる。降りるが、なぜかばらばらに動く。犬の多頭飼いとはこのようなことだろうか?と思う。
私しか顔が分からないんだからとバス乗り場に見に行った母が「いない」と戻ってくる。いやー何十年ぶりなんでしょわかんないよねと思ったところでいとこ1から電話。ロビーにいるというが全然分からない。宴会場ロビーまで降りてみるがいない。フロントがありますなあというので戻ったら、それらしき老人集団が発見されここで母が「ああ!」というので、あ、やっぱ顔わかんなかったんだってことだ。
私除いて勝手気ままな8名を今日食事が終わるまで無事どうにかしなければならないというこの緊張。
レストランに行きたいがここで重いからお土産渡したいということになり受け取ってみたものの、すごい重量。母の分も持ったからさらに重量。一体何が…。そしてここで話が始まってしまうので修学旅行の班長を思い出して移動を大声で宣言するとやっと動く。
最上階のレストランエメラルドにお世話になる。夕べ下見に行って、椅子の配置を変えるよう頼んだがその通りになっていた。ありがとうオークラ。さすがオークラ。
あらかじめ席を母と相談して決めてあったので「●●サンはここ!」と指定して座ってもらう。お世話係として任命されているので、皆ここは言うことを聞いてくれて、スムーズに着席。喉乾いた。
乾杯のドリンクのオーダーをホテルの方がちゃっちゃととってくださり、グラスに注がれる。乾杯は誰がするのと前夜聞いたがはっきりしなかった母。どうやら一番の年長者の当日の様子を見て決めたかったようだ。今日は大丈夫そうなのか、母が指名したおっちゃんが乾杯の挨拶。のはずがいつのまにか会話が始まり、5分以上経過。
も~やめてくれ~、と思って喉が渇いたと言って無理やり乾杯。もうほんとに進まないったら。
ノンアルコールのドリンクが充実していてうれしかった。そして配られる穴だらけの家系図がおもしろかった。家系図だが各連絡先も入っていて、家系図兼緊急連絡網みたいになっていた。早速どこかでこの紙にひっかかってグラスが倒れているが、オークラスタッフがぱっとフォロー。さすが。
ばばーん!と個室の扉が開いてシェフ登場。ぎょ、なに?あ、お肉。神戸牛証明書付。
神戸牛は食べたい、しかし高い、そしてそんなに皿数いらないと母に言われ、でも皿数ないと2時間もたない、何十年ぶりで話題はあるんだろうかといろいろ考えてオークラと相談したのがランチコースの魚+肉を肉のみにして5,000円プラスで神戸牛込ランチコースができることになった。
カメラマンだったおっちゃんが肉の激写をし、さらに集合写真を撮る。集合はホテルマンに頼んだのだがアングルの指示が非常に厳しくて、その人は写真を撮るのが仕事ではないんですよ…と言いたくなったがホテルマンが忍耐強く付き合ってくれた。仕上がった写真見たらすごくいい感じになってて、なにがあんなにダメ出しされたのだろうと不思議。私の両親の結婚式の写真も撮ってくれたのだそうで。
食前のお楽しみからスタート。このチーズのクッキーおいしかった~。ここで臼杵にあるらしい曽祖父の墓が「もう山の中だし墓の片付けもできなくて石は転がして来た」という豪快な話を聞く。
意外とみんながしゃべるのに驚く。そういうものなのか。その間にまたどこかでグラスが倒れて今度は赤ワインなので白いクロスに見事に赤い液体が散らばるがうまいことナプキンをかぶせてごまかしてくれるオークラ。ありがとうオークラ。
前菜はサーモンだった。中味は何かと盛んにおばちゃんが聞いていた。この京都からのおばちゃん相当な好奇心で出る皿すべてについて何かしら質問していた。私は周囲を飛び交うかみ合わない会話に巻き込まれ、もう何食べてるんだか味がよく分からなくなる。
えらくスタイリッシュなお皿に入ってきたのは、さつまいものスープ。これはなんだかよく分からなかった。というかもうこのあたり周囲の様子を見守るだけで味がよくわかんなくなる。
本日のメイン、神戸牛ステーキ。しゃべりながらよく食べるなあと感心する。誰も残していない。ビールはそれほど出てはいないが、話がすれ違っていても誰も気にしていない。そういうものなんだなと理解。お肉はそれなりに堪能できて味も分かった気がする。
デザートも気張ってくれました。一口大の3種盛り。隣の母の妹1がでっかい声で甘い!口に合わないわ!と言っていたがコーヒーがきたら「おいしいね」に変わった。うんそうねコーヒーと合わせるとちょうどいいのかもね~
茶菓子まで出してもらっちゃって、ありがとうオークラ。好奇心のおばちゃんはマカロンの作り方を熱心に聞いていた。作るつもりなのだろうか。けっこうめんどくさいですよ。
1時間半くらいだったが、まだいそうだったのでコーヒーのお替りをした。
重量級のお土産はうどん、奈良漬け、おせんべいだった。よく岡山あたりから持っていらしたものだ。
順次化粧室へ送り込み、合間に会計。いやほんとにありがとうございます助かりましたと言うと、丁寧にお世話されて、皆さんお幸せなことですねとホテルマンにねぎらわれるのであった。また車で来ている妹2夫婦のために駐車券を頼んでいたんだが宴会と同じ時間無料になるようにしてくれて、これまた感謝。
2時過ぎ。撤収。撤収時になって高層階からの風景を撮影するカメラマン。立ったまま話が始まってしまう。20分くらいたってやっと全員がエレベーターに。ほんと駐車場の時間長くしてくれてありがとう…。
あとはシャトルバスがきますから!といって遠方組をバスに乗り込ませるだけだ。が、ロビーでなにやら母が話し込み始める。母の妹1,2が「神戸に行くって近所に言っちゃったから土産を買いたい」という。しかしこのあとの行程では買い物に立ち寄る…ところはなさそう。よし売店いこう!!と二人を連れて売店へ。
ところが15時開店。今は14時50分。中で人影が見えるので手を振ると気付いてドアを開けてくれた。前のめりになりながら事情を話すと快く入れて下さり、助かった…という気分。ゴーフルやかわらせんべいを買ってこれで大丈夫…と思ったら、売店の前のブティックで妹1が引っかかる。服を見たいらしい。おじさんと一緒だと見てられないからというので、いいよ見なよといって店に入る。迷っていたのでこれがいいこれにしなさい!といって買わせる。その大きなショップバッグを見たら母が何か言うなと思ったが、ええいとそのままロビーに戻る。
まだ遠方組と話をしている。今度は妹2夫が見当たらない。あ、化粧室。そうですか。遠方組をなんとかバスに乗せて、またやろうね~という声は聞かなかったことにする。大変だと思ったが予想通り大変だった。
母が目ざとく妹1の持っている袋を見つけて何を買ったのかと迫っている。それよりもう荷物積んで次いくよ!と言って引き離す。喧嘩になるのに寄っていく不思議な姉妹をなんとかしてほしい。
今日の宿のケーニヒスクローネにタクシーで行き荷物を置いてくるつもりだったが、おっちゃんがうちの車に乗って行けという。いやできたばかりのホテルだし道説明できないからタクシーがいいんだ…とはいえず大量の荷物を詰め込み出発。
ナビをいれようとしてくれるがなにしろできたばかりのホテルだから出ない。ええと住所…となったところで助手席に座っていた妹1とチェンジ。こんなことでもう汗だくだがこういうとき母は澄まして座っているので、さすが満州のお嬢様だよ!と心中で突っ込み、席を変わってもらい地図を見る。
ご丁寧に頭を下げられてどうにか出発。オークラの皆さん本当にお世話になりました。
ケーニヒスクローネに無事つき、もうチェックインできるというので路上駐車のまま皆には車に乗っていてもらって母と一緒に降りる。うどんも含め恐ろしい重量だがバカ力で運ぶ。
このあとすぐ出るからね!トイレだけにしてよ!と言ったのにここで着替え始める母。ああそうですか…。路上駐車で待っているからというと、待たせとけばいいと。さすが。
おっちゃんの車で今度は大阪市内の母弟の家に向かう。病気で今日来られなかったのだが今は自宅療養なので行けば会えるとのことで、でも場所が妹1しか説明できない?知らない?とかいう不思議なことで全員一緒のこのチャンスにいくことになった。母に何度も住所を聞いたが「教えてくれない」の一点張り。そうですか…。
道が混んでいて1時間ほど走って弟宅につき、無事対面。
その後妹1の家によって彼女とうどんを降ろしてさようなら。そこからタクシーでホテルに戻るといったのだが運転手だったおっちゃんがコーヒー飲みたいというので、そうだね!来てくれたら一緒にコーヒー飲めるね!ということで申し訳ないが大阪市内からまた三宮に行ってもらう。
ウェルカムスイーツの時間に間に合った!もうあきらめていたのでとてもうれしい!しかも誰もいなくて静か。チケットを2枚持っていったら、2人分だからドリンクも2人分で、叔父と叔母の飲み物分を別に払おうとしたら「もう宿泊の方だけですし、コーヒーならあるのでサービスします」と言って下さる。神戸ありがとう!みんな親切!!半泣きでお礼をいってふらふらと席に戻ると実はセルフだったらしくてごめんなさい。疲れてわけわからなくなっていたが丁寧に持ってきてくださってまたありがとう。スイーツ二人分を四人で仲良くわけっこ。
おっちゃんがなにやら深刻そうに母になにか話し始めたのでおばちゃんに「お土産ここでも買えるよ」といって物販のほうに連れ出す。おっちゃんにとってはずっと見てきて母には報告しづらかったこともあったのであろう、いろいろと話してくれたようだ。おっちゃんもありがとう。おばちゃんはクマの缶のクッキーをしこたま買いこんでいた。船橋~大阪~神戸と、大阪に家があったとはいえ本当にありがとう。
で、彼らが帰っていき、解散。
くまだらけのレディースフロアの部屋で一休み。徹底したくま部屋なのである。
広くてよかった。
とにかく、クマです。
で、さっきお菓子も食べたし何もいらないのかなと思っていたらたこ焼き食べに行こう!というので、えっ…いくか…と腰をあげる。
調べておいた徒歩5分くらいの明石焼きのたこの壺へ。
ふわっふわ!!禁煙じゃなかったので母の眉根がちょっと寄ったけど吸ってる人はすぐ帰ったのでよかった…
大丸のイルミネーションを見て、ホテルに戻った。
なんか母がいろいろしゃべっていたが、疲れ切っていてほぼ覚えていない。
翌朝、豪華朝食!ひーえー。
ペイストリーがどれもおいしい。
もちろん食べ過ぎる。
部屋で一休み。お部屋はクリームとかピスタチオとか、お菓子材料の名前で統一。
荷造りして散策へ。チェックアウトが遅めなので本当にゆっくりできて助かる。
旧居留地をぷらぷら。
大丸のカフェが開店していたので、一休み。
うさちゃん描いてくれました。まだ東京に帰るまで気は抜けない。
チェックアウトし、まだ新幹線まで時間があるので阪急やイカリスーパーで買い物。穴子やら大福やら買いこみ新幹線に乗る。
無事いとこ会というミッションもこなし、東京で母と解散してなんだか激しい二泊三日を終えたのであった。そのときはまだ翌年のミッションについては何も知らなかったのであった…。
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