2017年北近畿4日目、5日目

7時から大浴場があくのでそれにあわせて朝風呂。宿泊客しかいないのであろう、夜に引き続きがらがら。のんびりする。このお風呂広くていいなあ。私の好きな座湯(背中からお湯が流れ続けてる椅子のあるお風呂)があって、ちょうどテレビが見れるもんだから長湯になる。

今日はちょっと天気が崩れそうだ。


昨日の夕食と同じレストランに行き、8時朝食。ドリンクとごはん味噌汁はセルフのスタイル。焼き物はサバと野菜だったんだけどかぼちゃはちょっと火が通りにくくて残してる人が多かった。少しゆでるといいと思うんだけども。しかしどこで食べてもお漬物がおいしい。

またお風呂に入ったり少し横になったりする。今日は早くから活動しない。

10時に出発。タクシーを呼んでもらう。曇りで少々肌寒い。

綾部駅の観光案内所で荷物を預ける。昨日降りたときコインロッカーがないのにぎょっとして、観光案内所のドアに手荷物預かります、という張り紙を見ていろいろ聞いたのだった。

徒歩で10分、グンゼ資料館へ。どんどん天気が怪しくなる。

鶴吉・はなを連続テレビ小説に。そうか夫婦ものは大河より朝ドラ。

まあすてきな社宅。

蔵の中はグンゼの資料館。通り向こうのレトロな建物は大きな講堂もあって、最近では「リーダーズ」のロケにも使われたんだとか。それでホテルに「リーダーズカレー」なるものがあったわけね。

資料館でグンゼの歴史やストッキング、肌着、その他知らなかった事業について学ぶ。讃美歌を歌って肌着を作っていたとは。当時の女工さんの制服が修道女のようだった。

何年も勤続するととてもすてきな鏡台が贈られたそうで、嫁入り道具になったとか、嫁にもらうならグンゼの人にしろと言われるくらい、行儀作法も教え込んだのだとか。表は工場、裏は学校、というのが当時のグンゼの社風。

そんなこんなの歴史や新製品、懐かしいストッキングなどを見ているうちに外はひどいどしゃぶりの雨。

綾部はお茶の産地だというので煎茶と、気になっていた「綾の糸」というお菓子を買う。お湯にとかして葛湯にするんだそうだ。形が生糸を巻いた姿にそっくり。


併設のカフェでおうすをいただく。ここでしぼり黒豆ををいただけた。

電車の時間もあるし若干あわただしく出発。幸い雨もほとんど止んでいた。またね、まゆピー。

これまた昨日案内所で聞いておいた、駅近くのコンビニで荷物を発送。今日は乗り継ぎが続くので身軽に。このころには雨も急に止んでいた。助かる。


綾部から昨日いた福知山駅に戻り、さらに山陰線に乗り換え。篠山口へ。駅前に謎のオブジェ。

降りてみてびっくり、駅前なのになにも施設っぽいものがない。なんともがらーんとした駅周辺。

幸い小さなコインロッカーに空きがあり荷物を入れて最大限身軽に。

篠山城にいきたいが次のバスは30分後、タクシーを使う。駅前にはタクシーはふんだんにいた。
運転手さんに食事の出来るところはお城のあたり?と聞くとそのあたりならいろいろあるというので二階町までいってもらう。しかし延々と駅から離れていく。こ、こんなに駅から離れているの?

2,000円かかって来たのが笹山の城下町。東京から来た人をのせたのは初めてだと運ちゃんが喜んでいろいろ教えてくれた。あらーそうですかあ~。

道中、この辺は栗ですかとろろですかと聞いてみると、まあ山芋、あと猪、というこたえ。
橋の欄干に猪のオブジェ、店頭に猪の剥製。確かに、ぼたん鍋という看板ばかり目につく。



14時近くになっていたのでまずは食事。このあたりに来たら出石同様またびっくりするほど人がいる。みんな車で来ているのかしら。

ぼたんといっても、どっしりぼたん鍋を食べるほどの余裕は胃袋にはない。ここは丼かなんかであろう。

大手という食堂に入ってみた。

まずはどーんとお漬物が出される。しかし東北のように味が濃くてびっくりする。

しし肉とろろ丼、しし肉うどんを食べる。脂身が多いがあっさりしている。丼は卵でとじてありとても優しい醤油あまから味になっていた。

そして、なんだかタイムスリップしたかのような食堂だった。ごちそうさまでした~。

ぷらぷらとお城へ向かいがてら、丹波栗を買う。季節は外れているが国産のみ丹波の栗だけだというので信じて買った。

大正ろまん館でだんさんがタバコ休憩するというので中にはいると、レストランと売店。

丹波焼のデカボーもいらっしゃる。

黒豆の甘くないのを見つけた。おつまみっぽい塩味。ほどよい量が小分けの包装にされていて、これだよこれ!探していたのはこの分量!買う。豆を土産にしたいのに個包装のちょうどいいのがなかなかないんだよぅ。

ちょっと歩けば、城がすぐそばに。

石垣と復元された大書院がある篠山城。

徳川の命令で作ったお城なのでみんな自分の担当部分には印をつけている。大阪城と同じだ。三左衛門が総奉行だったんだそうだ。おお、残ってるよ。

こんなんとか、こんなんとか、これも!ここにも!!

御殿のあったところは芝生だが間取りが示されていてかなりの規模。

書院の前に天守台に行ってみよう。なかなかの堅牢ぶり。

おお、あれが丹波富士か。雨が降ってないだけ感謝だ。

そしてすてきな風情の学校がありまして、なぞの4桁は紀元節。あの建物ができた年らしい。

では、大書院に。ここを観ずして丹波篠山は語れない…!!そ、そうか。

ひーーーーひろいーーー。

上段の間。元々の書院は昭和に焼けてしまった。で、いまあるのは2000年復元再建なのだが、廃城のあとも学校などに使っていたそうなので往時の姿の記録があったかどうか。でもやっぱり上段の間は松であってほしいよね。

屏風もありましたぞ。でも書院だからだだっぴろいっていうか、なんというか。迷子になったら怖そう。

保存のため雨戸は閉まっているのだが一部開けて外を見ることが出来る。「鳥が入ってくるので開けたら閉めてください」とのこと。ハイ。


駅に戻るのに今度はバスにしたいのでそれに合わせて行動。15時すぎに城を出て、ろまん館に戻り、黒豆ビール、黒豆コーヒーで休憩。お庭にこいのぼり。

マンホールは石垣だなあ。

ここから徒歩5分くらいのバス停にのんびり向かう。城下町としては非常にコンパクトで見どころもそろってる、ということが地図で分かった。しかし駅から遠いねえ!というかあとから作った駅を城下町から離したってことみたいだった、タクシーの運ちゃんの話では。それもまたよし。

36分発のバスがほとんど定刻にきた。交通系カードのマークがついてる。この旅行、ワンマンや無人駅を通る路線が多く初めてのSuica!

駅に戻り快速に乗る。南下していく。まずは尼崎まで一時間、ぐうぐう寝る。
乗り換えて三ノ宮到着。山側に出たんだけど、こんなんだっけ。もっと工事してたんじゃなかったっけ。ずいぶんすっきりした。って去年の11月に来てるんだけど記憶がない私。

最後の宿はモントレ。18時前に到着。


昼が遅かったのであまりおなかがすいていない。一休みして街に出る。

高架下をぷらぷら歩き、新しいおしゃれなお店が増えているのを確認。

大丸でなんか買って部屋飲みにしようとなり、さらにぷらぷらする。去年母ときたとき見つけたザクザクという洋服と雑貨の店、なんとなく歩いていて思い出した。

相変わらずごちゃごちゃだがちゃんとしてる。すっかり夏物になっていてインド綿のスカートを二枚買う。一枚2,900円、安い。去年マフラーを買ってすごくよかったというと喜んでくれた。私もなんだかうれしい。


大丸にいき神戸牛コロッケ、551の焼売、サラダを買う。

フロインドリーブの焼き菓子はやっぱり買うことに。あの、クッキー詰め合わせ、年々中身減ってる気がするんだけど、パイと詰め合わせのやつだから?それとも減ったの?すぐ食べ終わっちゃう…。

デザートにはケーニヒスクローネのケーキを買ってしまった。つい最後にはめを外してしまった。だんさんはゼリーを。

部屋でのんびり食べて飲んで、お休みなさい。連日一万歩以上歩いたのでさすがに足が痛い。

4日目の行程。神戸までがーっと下って来た!紫のライン。で、翌日に新神戸からがーっと東京へ戻る。


最終日の朝は7時前に起きて荷造りをし、最後の荷物をコンビニから出してにしむら珈琲にむかう。開店数分前、常連さんが並んでいる。

8時きっかりにあくとみんな自分のお気に入りの席があるのかまっしぐら。喫煙は二階だというのでそちらへ。一番乗り!

サラダセットとフルーツセットのモーニング、どっちにしよかな…。

結局二人ともモーニングのサラダセット。ここはフードを頼むと15分くらいかかるので時間のあるときに行くのがおすすめ。

コーヒーをさらに追加して1時間くらいのんびり。あっという間に席が埋まっていく。

生田神社でお参りしてホテルに戻り、チェックアウト。モントレは便利な場所にあっていいなあ。


地下鉄で新神戸へ駅。旅程が二転三転したため、指定席が買えた朝早い時間の新幹線になったが、夕方の混雑に巻き込まれずよかったかも。
北近畿、なかなかに遠いがいいとこも多く堪能。城崎温泉の夜散歩と竹田城跡が大きな宿題。


ニッポンの旅

とにかく国内しか旅行しない主義。 城と温泉があればふらふらと、テリアのぬいぐるみを連れて出かけます。 以前の記録はこちら。 http://88782276.at.webry.info/